カチ、カチとマウスのクリック音が暗闇に響く。
窓を閉めきって分厚い遮光カーテンを引いた部屋には闇が立ち込めて、今が昼か夜かも分からない。明かりはディスプレイのライトのみだ。
クリック音に伴って、画面がパッパッと変わる。そこに映っているのは同じ人物を撮った写真、写真、写真。いかにも隠し撮りされたらしい写真まである。町を歩く姿、ストリートACTで演技をする姿、コンビニで何を買おうか吟味しているところ、寮から出てくるところ、どうやって撮ったのか、室内で服を着替えている写真まで。それはだんだんと私生活に入り込んだ盗撮写真になっていく。
「もっと、もっと近くで撮りたいな。次は―――そうだ。スタジオに来てもらおう」
ブルーライトに照らされた青白い顔がにたりと気味悪く笑った。
to be continued…?